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「家の中では、とばないで!」  ベティー・ブロック 

家の中では、とばないで!家の中では、とばないで!
(2002/10)
ベティー ブロック、たかお ゆうこ 他

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ある朝、バンコート夫人の前に人間の言葉を話す犬が現われます。
それは短い白い毛をした10cmほどの小さな犬で、金色に輝く首輪には「グローリア」と刻まれていました。
「これは、また、まあ!」とバンコート夫人は、その小さな犬を手のひらにのせて、しげしげと見つめました。
「おもちゃかと思ったら!おまえ、ほんとの犬なの?」
犬は、おだやかなすんだ青い目で、夫人のしわのよった顔を、さぐるように見つめかえして、「おいてくれる家を探しているところです。」と言いました。
そして、ちらとうしろをふりかえるとそこには、三歳くらいの女の子がたっていました。

「アナベル、ここへ来て、バンコート夫人にごあいさつなさい。」・・・

これが素敵なファンタジーの幕開けです。


図書館にいると利用者の方から面白い本を教えていただくことが多いんですが、この本も読書するのが楽しくて仕方ない、そんな表情を浮かべた女の子から教えてもらいました。
表紙がとっても可愛らしい本で、挿絵も魅力的。

アメリカで1970年に出版されて以来、ずっと愛されている作品で、日本には1981年に刊行。
2002年に新たに訳を見直し、挿絵を加えて出版されたようです。
以前から棚に並んでいたはずなんですが、ぜんぜん知りませんでした。

冒頭のグローリアの登場は、読者を一気に物語の世界に引き込むだけの力があるし、中盤で登場する謎の猫のインパクトもなかなかのもの。
頭の中で映像化すると、ファンタジーらしい不思議な美しい世界が広がります。

物語が進むに従って、グローリアに集まっていた読者の視線は、アナベルの成長を追いかけていきます。
人間の言葉を話すグローリアは何者?どうして自分には両親がいないの?
そんなアナベルの不安をあおる様に登場する謎の猫。

アナベルが不思議な猫から「おまえ、自分のひじにキスできるかい?」と聞かれます。
「できたら、お前は妖精だよ。妖精だけが自分のひじにキスできるのさ」

言われるままに試したら、やすやすと出来たアナベル。
親友やクラスメイトにもキスできる子がいなかったと言うあたりを読んで、
思わずチャレンジして出来なかったmariruです。^^:

ラストはホロリときた後、安堵のため息です。

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